マイクロのことを色々と書いていたら、「メーラーはどうでしょうか?」との質問を受けました。
メーラーは日本の歯科ではDENTA300とUNIVERSA300の2種類の取り扱いがあり、昔はずーっと東京歯材社という会社が扱っていました。近年は ヨシダ という会社に販売権が移りヨシダの営業力を利用して販売台数を伸ばしています。
ヨシダは昔、格安のマイクロスコープ(約100万円)を販売していましたが、使い勝手が非常に悪く、評判を落としてまったく売れなくなりました。ヨシダとしては、歯科界でマイクロスコープが注目されるなか、メーラーの販売権を獲得して攻勢をかけてきたということでしょう。
デンタ300は歯科専用という触れ込みですが、展示品を触った限りでは、レンズのせいか光量のせいか何か良く見えなかったです。アーム等の使い勝手も悪く、マイクロの基本は第一によく見えることなので、僕の中ではメーラーは?でした。
ちなみに、マイクロのレンズはアポクロマート系を使用しているものが良いと思います。デンタ300はアポクロマートレンズではありません。
ユニバーサ300に関しては1回しか触った事がありません。電動フォーカス機能が付いていて、カールツアイスのプロエルゴと張っている感がありますが、このずーっと変わらないデザインはどうにかならないのかな?と思い、メーラー本社のHPをチェックしてみました。すると、デンタルサージェリーの欄にはデンタ300もユニバーサ300も記載されておらず、その代わりALLEGRA500という機種のみが記載されていました。
ここからは1歯科医の妄想になります。
ドイツ本国では先述の2機種は人気がなく販売を中止したのかもしれません。それに、販売がヨシダになってから結構な値引きをしてくれると聞きます。(実際、鹿児島の知り合いの先生もレーザーとのセット販売でかなり格安でデンタ300を手に入れたと言っていた。)
もしかしたら、ドイツ本国でだぶついているデンタ300とユニバーサ300を安く仕入れて日本で売っているんじゃないの?と勘ぐりたくなりますが、買う方としてはできるだけ最新機種も選択肢に入れたいものです。『デンタ300とユニバーサ300は型落ちなので安くなるが、最新のアレグラ500は定価です。』というならよくわかります。しかし、先述の2機種しかないのはなぜなのでしょう?メーラーの規模自体が小さくて、日本では販売に力を入れていないとう事もあるだろうし、最新機種なんて、日本の厳しい医療規制を通す気がないという事も考えられます。
だけどね、型落ちを買わされる日本の歯医者さんて、売る方も買う方もむなしくないですか?それならワールドスタンダードのカールツアイスを買っとけと思います。
というわけでデザイン的に型落ち感がいなめないメーラーには、星1つ あげちゃいましたです。
最後に応援よろしくお願いします。ポチッと