岡歯科のマイクロスコープ紹介

ここ何編かマイクロ関連の記事ばかり書いていた所、「先生のところはどうなんですか?もっと治療映像などについて書いてみてはいかがでしょうか?」とのご指摘を受けました。まあもっともな事だと思ったので、当院の紹介記事を書きたいと思います。

うちに置いてあるマイクロスコープはカールツァイスのOPMI pico with MORA interface のオプション後付け版です。

こんな風に、ユニットの横を占領していますので、アシスタント空間は超狭いです。治療はほぼこのユニットでしか行わず、開いているあと1台は義歯の調整、治療前の準備(浸麻等)、保険の補綴のセットとかのみ行っています。ぜひ開いているユニットにもマイクロを導入したく、導入のおりには衛生士さんを雇用したいという希望があります。(パートでもいいので誰か来て〜。ぜひ、ぜひ〜。)

当院ではマイクロをゴロゴロとユニット間を動かすことはしなくて、固定して使用しています。

患者さんが椅子に座ろうとするとこんな感じで、「なんかでかい器械が置いてるな〜?な、何されるんやろうか〜?」と思いますので、壁にマイクロの紹介記事や自費エンドの説明等をポスターで作って貼っています。

患者さんに顕微鏡歯科治療を理解してもらうことも大切ですので、九州みたいに認知度が低い土地ではわかりやすいアピールも大切です。



いつもこの接眼レンズを覗きながら治療しています。顕微鏡歯科治療をやり出してからは、歯科医の職業病 腰痛、肩こり、頚部痛 はなくなりました。

この姿勢を維持しながら診療することが、長い歯科医人生を送る上でとても大切なことです!(腰痛無くなった変わりに ふ、太った?一大事や〜 爆)




MORA用のハンドグリップはアシストの邪魔なので左側は外して、利き手の右側はヤンキーのバイクみたいに跳ね上げています。これも器具が当たるのを防止するためです。(感染防止のラップまいてます。)

そして、後付けでT型ハンドグリップも付けています。僕はこれ使いにくかったですが、ハンドグリップの場所的にはT型が器具が当たらないので、一番理にかなっています。

顕微鏡筒にはビニール袋(市販)に穴を開けて、所々セロハンテープで止め覆っています。顕微鏡筒が汚れると滅菌できませんから、飛沫防止用のレンズプロテクターとビニール袋は必ず付けといた方がいいです。顕微鏡、結構素のままで使っている人もいるのですが、レンズなんてアルコールワッテで拭きまくって、傷がついたりしたら取り返しがつかない事になります。

Cマウントビデオレンズです。上の黒い小っこいのがビデオカメラです。

ビデオカメラは迷いました。ウチは導入時、カメラ代をケチって内蔵型1CCDカメラにしました。ツァイスの内蔵型1CCDカメラは意外と画像は良く、患者さんへ説明する分はなにも問題なかったのですが、学会等での発表や治療動画を編集して人に見せるのには画像や色味の細部表現がいまいちでした。

黒いのは東芝のFULL HDカメラなのですが、「後付けカメラどうしようかな〜。」と悩んでいた時、I-phone4が世に出てきました。「うわ、素人でもHDで簡単に鮮明な動画が撮影できるんだ!」とびっくりして、素人(患者さん)がハイビジョン映像になじんでくるのに、歯医者で説明する画像が鮮明でなくていいのか?と思い、歯科界で初めてハイビジョンカメラを導入しました。(東芝の人が販売したばっかりで、先生のところが最初ですといっていましたので、たぶんうちが最初です。)

それまで、医療用小型カメラは1CCDか3CCDしかなく、3CCDは結構な値段がしました。この東芝のFULL HDはCCDではなくCMOSセンサーというものを利用しており、値段を抑えたうえで高画質が売りだったのです。

後付けでカメラを付ける事になったので、ポートというものが必要になります。(真ん中の灰色のやつ)最初内蔵型1CCDカメラ付きのピコモーラーを購入しましたから、カメラを付けるポートがなかったのです。それで、アングルオプティクス(ポート有り)をジョイントでモーラーにかませて、Cマウントビデオレンズとカメラを付けています。

しかし、これは失敗でしたね。購入考えている人はいまからの文章をよく読んだほうがいいです。

まず、アングルオプティクスとCマウントビデオレンズ、カメラを付けた事で、照明が幾分かそちらに奪われることになり、実際の顕微鏡で見る画像がいままでより暗くなってしまい、光量をMAXに上げないといけなくなりました。

顕微鏡筒のバランスが悪くなったので、幾分ねじを強めにしめないといけなくなったことで、動きのスムースさが奪われたこと。

接眼レンズと対物レンズの距離がアングルオプティクスの分だけ長くなり、慣れるまでとまどったこと。

そして、最大の失敗が余分なお金がかかった事です。ちょっと計算してみましょう。

ピコモーラー/S100フロアスタンド ハロゲン ポート無し 1CCDカメラ付き 4,750,000円

アングルオプティクス(ポート有り)510,000円

Cマウントビデオレンズ350,000円

後付け東芝FULL HDカメラ900,000円(たぶんこれくらい)

合計 6,510,000円!(あと100万ちょいぐらい足せばオプション無しのProergo買えるや〜ん。    がちょーんだよ。もう。)

最初から素直に買っとくと

ピコモーラー/S100フロアスタンド ハロゲン ポート有り 4,100,000円

Cマウントビデオレンズ 350,000円

後付け東芝FULL HDカメラ 900,000円

合計 5,350,000円

6,510,000−5,350,000=1,160,000円 損こいてます。最初にカメラをケチったばっかりに!

なので、みなさんマイクロはいちいち器具が高いので、最初に慎重に選びましょう。決して車の改造感覚でいろいろ後付けできるからいーやと思ってはいけません。計算してがくーと来ました。

いかん、いかん。いろいろ書いていたら最後は愚痴になってしまった。今度は顕微鏡歯科の必需品 動画で説明篇を書きます。

続く

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