ブログをサボっていてはや2ヶ月ちょっと。
我ながら飽きやすい。あかんね〜。
流れ歯医者物語もぱったり書かなくなってしまいましたが、今度 親父と10年ぶりぐらいに合う約束をしているので、ボチボチ加筆していきます。
さて、この前は福岡に講演会を聞きに行って来ました。講師は埼玉県上尾市にある口腔研クリニック(旧澁谷病院)という歯科専門病院の名誉院長 飯塚哲夫先生です。生の飯塚先生10数年ぶりに話を聞きましたけど、相変わらず物事の本質を突く舌鋒がするどく、眼光衰えず矍鑠(かくしゃく)とされていました。
歯科業界では飯塚先生達が主催している勉強会のことを「飯塚教」とか口悪く言う人がいるけれども、僕は本質を突く意見をズバッと述べているので話を聞いたり本を読んだりする価値は十分にあると思っています。
飯塚先生が書かれた『歯内療法の臨床』とかは秀逸の出来ですし、何事も自分と違う意見や考えを頭から排除するようになっては偏ってしまい、いいことはないですからね。
講演内容は『臨床に役立つ最新の咬合理論』いや〜相変わらず、ズバッと切っていました。
今まで被せ物や入れ歯で噛み合わせ作る時 何も考えず適当にやってもダメだとは思っていたけど、ある勉強会みたいに噛み合わせと姿勢や不定愁訴など全身的異常を関連付けて考える全身咬合治療?なるものはどうも胡散臭く思っていましたが、今回話を聞くと『全身咬合』『咬合崩壊』『咬合医学』なるものはやっぱり日本歯科独特の考え方らしく、科学的根拠は薄くただ独自の臨床経験にもとづいたナンセンスな治療?のようです。
それに咬合を語る歯科医の多くは論理の飛躍が多く、わかりにくい難しい説明をする人が多いように感じます。(僕の理解力不足かもしれないけど…)文章を読んでもとっくに否定された理論をふりかざして、噛み合わせ治療をする理由付けを無理やりしているというか、とにかく難解なんです。それ以前に歯がなくならないようにもうちょっと虫歯治療とか歯内療法とか1本の歯の治療をちゃんとせーよと思います。
歯科の世界では卒後教育というと、影響力を持った特定の歯科医が主催する勉強会など(全国でも多数あり)に有料で参加して勉強し、臨床に活かして行く人がほとんどです。真面目な人ほど特定のカリスマ歯科医?の考え方に多少なりとも影響を受けてしまい、その考え方を自分の中で咀嚼消化せずに偏った臨床を行っている人がいます。それが間違っていなければいいのですが、全身咬合治療?による取り返しがつかない全顎治療(フルマウス•リ•コンストラクション)などは過剰診療になる場合も多々見受けられます。
噛み合わせってただの上下の歯の接触だけですし、実際は噛み合わせのずれや歯並びが悪くても問題ない人なんてのもいっぱいいます。奥歯がなくなった人で噛みにくい以外顎関節等に問題を起こしていない人も大勢います。それに下顎を横にギリギリ動かした時、前方や側方歯群でガイドがとれないけどなんの問題ない人ってのもいっぱいいます。入れ歯などで噛み合わせを何も考えずに適当に作っていくのもダメだけど、臨床では姿勢や不定愁訴 顎関節症と無理やり関連付けて難しく考える必要もないんじゃないか?というのが実感です。
咬合理論なんてものは、歯冠修復(歯に詰め物や被せ物をすること)や欠損補綴(歯が無い所に歯を作ること)に歯科医が無理やり理由付けをして、自分の仕事の付加価値を高めたいだけの装飾品みたいなものかもしれません。
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