歯科臨床研鑽会2012

少し前になりますが、2月の初め(2/5)に東京国際フォーラムであった「歯科臨床研鑽会」総会 2012に参加してきました。

勉強会のテーマは「Battle for Composite」コンポジットレジンのお話です。レジンも年々進化しているので、たまには新しい情報を仕入れないといけません。

ちょっと研鑽会の話はおいといて、今のコンポジットレジンブームに水を差すようですが…

4年前(2008年1月から) 臨床に顕微鏡(マイクロスコープ)を導入してから、MIブームもあって臼歯部(奥歯)の修復治療にはレジンを多用してきました。4年間色々とやってみた感触から言うと、

「臼歯部全部(どんな虫歯でも)はレジン修復の適応にはならないんじゃないの?」

という事です。

咬合面1級(咬む面だけの比較的小さい虫歯)は、まあOkでしょうけど、隣接面を含む2級(歯と歯の間に出来た虫歯)の修復治療には、咬合力(噛む力)の問題でレジンは材質的に長期間は耐えられないだろうと思っています。

それに、技術的な問題:果たしてキッチリ、隙間無く埋めて、厳密に歯の形態を回復出来るのか?という疑問もあります。(これは、拡大診療しているとあらが見えてきてよくわかります。)

歯医者さんで能力の差や治療にかけられる時間の差があって見解は違ってくるでしょうが、僕 個人の意見としては、修復方法はクラウン(被せ物)、アンレー、インレー、コンンポジットレジン を歯の部位(場所)や虫歯の場所、大きさ、自分の臨床能力等 いろいろ勘案して、一番適切だと思えるものに変えるべきでしょうし、材料もレジン、セラミック、金属と場合によって使い分けた方がいいと思っています。

極端に奥歯全部をレジンで白くするとかは「?」の立場で、個人的には大臼歯はメタル(ゴールド)インレーが一番安全で長持ちすると思っています。キッチリ形成〜キッチリ印象〜腕がいい技工士さんに作ってもらって〜インレー入れた後リマージンですりあわせ。(歯とインレーの境目を研磨して段差がないようすりあわせる行為です。これが大切!)


前歯に金歯は入れませんけど、(笑


自分の治療してもらった奥歯はゴールドクラウンとゴールドインレーが入っています


 

「まさに、一財産!」


もことしやかに、歯医者が自分自身に選ぶ修復方法や材料が一番安全だと噂がささやかれていますが…

けど、どんな治療方法でも虫歯の取り残しや見逃しがない事が前提です。

まあ、私見はおいといてっと…


まずは、研鑽会総会のポスター


歯科界初?まさにプロレス!スタンハンセンのテーマ曲が聞こえてきそうです。僕的にはつぼに入って超ナイスでした。

左手の先生は自費CRのカリスマDr 大谷一紀先生 実際 背が高いナイスガイ。(奥様が院長先生をされてるみたいです。)右手は自費診療は絶対やらない 徹底した保険CRの鬼 細見一三先生

もうね このポスター見ただけで、流血必死ですよ…

そして、真ん中は伝説のレフリー 阿部史朗 こと研鑽会会長 高田光彦先生

歯科の勉強会なのにお約束の乱闘ありそうですよね?ワクワクしながら前夜祭(飲み会)&東京国際フォーラムまで出かけていきました。

もともと、SNSや顕微鏡歯科学会で知り合いだった先生も多く、初の参加でしたが前夜祭からオフ会みたいで楽しく、Blogアップ用写真を全く撮らなかったのが悔やまれます。

勉強会の内容は、主要メンバーによる松風とGC、Kerrのレジン臨床紹介メドレー、中でも松風のGIOMERシリーズは画期的だと思いました。高田会長の自費CRのススメ方や経営的なお話、(さすがによく考えてらっしゃいます。)細見先生の保険CRへの取り組み(自分もCRはほぼ保険診療なのでとても参考になりました。)大谷先生の審美CRのコツ等(これも勉強になりました。)内容は盛りだくさん。普通のメーカー主催コンポジットレジン研修会より実際の臨床に近くよかったです。


というわけで、松風:PRGバリアコート早速 導入しました。

フッ素塗布として、1回500円で提供します!

通常のフッ素塗布より効果的!(フッ素のリリース、リチャージ機能があり〼)

矯正用ブラケット周囲の虫歯予防

根面カリエスの予防

はえたて永久歯の虫歯予防

知覚過敏の抑制

に効果があります。

神戸の先生と湯島の先生の漫談?で進む研鑽会 機会があればまた参加したいと思います。

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