建物の配置については「開業ブログ 7」で少し書きました。今回は歯科医院の外観についてです。
歯科の場合
歯というのは定期的に悪くなるわけではない。(散髪みたいに定期的に切らなきゃという感じにはならないです。)
基本病院というのは敷居が高い。(新しい医院を訪れるのは誰でも勇気が要ります。)
患者さんというのは転院しずらい。(歯科の場合多くの人は、ちょっと他のとこで髪切ってみようかな〜?みたいな気軽な感覚で転院する人は少ないと思います。)
という現実を考えると、敷居を低くするという意味でも「歯科医院の入りやすさ」外観をどう見せるか?というのが重要になってきます。
例えば市役所前岡歯科の場合、古いテナントビルの2階で、看板は申し訳程度の大きさで目立たず。しかもビルの入り口が分かりにくく、2階で何屋さんかよく分からない。という外観アピール3%(笑 の歯科医院なんですが、通りすがり(通勤途中とか)や看板を見てという初診の方はほぼ居ません。
上記3つの現実を考えると10年よくやってきたなと思いますが、まぁそれは置いといて、歯科医院の外観というのも昔の病院みたいに中の様子が分かりにくかったり、冷たいイメージを与えたりという感じだと最近はあんまりよろしくないんじゃないの?というふうになってきています。
じゃあ、コンビニみたいに中が丸見えならいいのか?というわけでもなく、歯科診療所という性質を考えた場合どこを見せて?見せ方をどうするのか?を考えなければいけません。
よくあるのが受付待合室ガラス張りの美容室みたいな歯科医院ですが、反対にここまでオープンにすると見せ方が難しくなってくると思います。診療室をバ〜ン!と見せてるとこもありますけどあれはあれでちょっとやり過ぎですね。
ウチも入りやすい雰囲気、明るい雰囲気という抽象的なオーダーを設計士さんに出したのですが、それを適切に具現化するため医療インテリアコーディネーターの方に入っていただきました。
完成予想ラフ図です。
ラフ図じゃ雰囲気が掴めなかったんですが、
実際はこんな感じで正面は大きく見えます。
医院正面が南面になるので、南国宮崎の明るい日差しがサンサンと差し込むように、窓面を大きく取ってもらいました。たぶん内部はすごく明るくなると思います。
歩道と車道から車1台分引っ込んでいるので、窓にシェードをひいておけば日差しが遮れて、いい感じで中の様子がなんとなく分かり、患者さんのプライバシーも守れるでしょう。
→方向に電柱移動中