ブリッジにするインプラントにする?

セラミックブリッジの形成(削り方)と印象(型取り)の動画をうpします。

中間歯欠損(両隣に歯があって、真ん中の歯が抜けた状態)の場合、抜けた所に歯を作る方法として、ブリッジか?インプラントか?入れ歯か?を選ぶようになります。

大体は固定式であるブリッジかインプラントを選択するようになるんですが、インプラントの有意性が語られるとき、よく『両隣の健康な歯を削らないで治療が可能である。』ということが言われます。

それはその通りなんですけど、患者さん目線からしたら、

ブリッジは『健康な両隣の歯を360°グルッと削るデメリット。』

インプラントは『歯ぐきを切開して骨に穴を開け、その後、骨と歯ぐきからインプラント(アバットメント)が永久的に突き出ているようになるデメリット。』

どっちを選択するか?ということになると思うんですね。


こういう話をすると、『歯は削ったら二度と戻ってこないが、切開した歯ぐきや穴を開けた骨は元に戻る。』という話をする人がいます。しかし、 インプラントの場合、厳密に言うとインプラントが存在している限りその部位は完全な閉鎖創(傷が塞がり治った状態)にはならないです。

なので、インプラント部位は綿密な掃除と掃除しやすい環境を作る事が最も大切となってきます。

それに、もしインプラントが撤去ということになったときは、大体インプラントを囲む骨が溶けて無くなって、グラグラしてから撤去という場合が多く、撤去した部位は骨が大幅に無くなっているという場合もあります。


ブリッジの場合は両隣の歯を削るデメリットといっても、ちゃんと歯髄(歯の神経)に炎症を起こさないように何回かに分けて削る配慮(動画は2回に分けて削っており、2回目をupしています。)とか、目詰まりしていない新しいバー(ドリル)を使うとか、しっかり注水(水で冷やす)して乱暴に削らないという配慮をすれば、そんなに失敗することはないんじゃないかと思います。


インプラント治療を否定もしませんし、ウチでも7年で80本程度の施術を行なっていますが、インプラントという治療の性質上『そんなに適応は多くない。』というのが実感で、動画の患者さんも最初は『インプラントしたほうがいいんでしょうか?』と、セカンドオピニオンを求めて来院されました。

インプラントとブリッジ両方の説明を聞いて、最終的にはブリッジを選択したのですが、インプラント治療を選択するときは、それぞれの治療のメリットデメリットをよく理解した上での『患者さんの希望』というのが最も優先される事項なのかもしれません。


ま、インプラントも用いようなんですけど、それよりも自分の歯を残す根っこの治療とか虫歯治療、歯周病治療に力を入れているというのがウチの基本方針です。


けど、こういうことばっか書いてるとなぁ、業界でボッチになるかもしれねぇ…


 

インプラント緊急報告

歯チャンで掲載されている新しい記事です。弘岡先生が分かりやすく書かれていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Share on Facebook

oka の紹介

釣り好きの院長が発信する歯科から実践出来る健康情報
カテゴリー: 日記   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>