中村 好文さんの建築に対する考え方と建築が好きで、ちょこちょこと著書を買って読んでいたら、4冊になっていました。記憶が正しければ中村さんは プロフェッショナル仕事の流儀 でも取り上げられたほどの建築家で、普通の住居を設計させれば当代随一の建築家です。
書く文章も軽妙なタッチで、本人の人柄が出たような文章を書きます。住宅に興味がない人でもサラサラっと読めますので、興味がある人は一読をおすすめします。
今、我が家はアパート住まいで、いつかは一軒家に住みたいというのが夢の一つです。その時ご縁があればぜひ設計士は中村さんの事務所に頼んでみたいものですが、実現するかどうか。実現すれば夢のような話なので、頑張ってみようとひそかに企んではいます。
歯医者なので、他の歯医者さんの建物も気になり、よく注意して観察しているのですが、宮崎で歯科診療所というと一軒家でデーンと構えている所が多いです。近年建った診療所は歯科業界の不景気を反映してか、悪くいうと目立ってなんぼみたいな建物もちらほら見受けられます。身の丈にあってるのかな〜?と思うこともしばしばで、周りの風景と調和していないなと思うこともあります。建築デザインとして10年経てば吹けば飛ぶような診療所を見るたび、20年〜30年経ったらどうなってるんだろうと思ってしまいます。
周りの風景と調和しつつ、先生の診療方針を反映して、身の丈にあって、しかも診療所としてちょっぴり目立つようにして、30年〜40年後には次世代へ引き継げるような診療所が良い診療所だと思うのですが、みなさんどう思いますか?歯科の治療もそうなのですが、スクラップ&ビルドで治療を繰り返しながら、どんどん銀歯が増えて行くような治療で患者さんは満足しないでしょう?保険治療がどうこうではなくて、今の歯科治療技術ではここまで出来るよ。と伝えて上げる事が大切です。