今日は屋根の形状について。
診療所のような店舗物件は、住宅に見えないようにすることが1つのポイントになってくるかと思います。(家に見えちゃうと周りに溶け込んでしまいますから。)
屋根の形状によって建物の見え方が大きく変わってくると思うのですが、ウチの最初の案は一般的な寄棟タイプの屋根でした。
寄棟タイプや切妻タイプの屋根形状のいい所はひさしがあるので、雨から外壁を守りやすく、日差しを遮り、屋根裏空間が断熱の役割をするので夏場暑くなりにくいという利点があります。
宮崎県は降水量が多く、日照時間が全国でもトップクラスなので、屋根形状を考えなければ普通に寄棟タイプか切妻タイプが宮崎の気候風土には合ってると思います。
ただ、上のラフ図で見て分かるようにどうしても一般住宅に見えちゃいます。屋根をフラットにしようという案も出たのですが、フラットだとカッコはいいけど夏は2階が暑くなると聞いてやめました。
間を取ってというわけでもないのですが、ウチが選択した屋根形状は片流れというタイプです。
個人的には移転場所の堀川町177−1のように横幅が広く縦幅が短い土地、しかも両隣が建物に挟まれている場所には、片流れの屋根形状がバッチリはまったと思っています。
横から見た図です。
両隣をふさがれていますので、診療所の形を出来るだけ横幅を取って縦幅を短くする。これで奥行きがある一個のビルのように見える効果を狙っています。
そして、片流れなので必然的に正面の屋根の高さが上がり建物も大きく見えます。
なので、だまされた!と思わないでくださいね。(笑 上手く土地の形と周りの状況を利用した効果的な設計なんです。
今まで目立たなかったからその反動かもしれません…
ただただMISAWAホーム宮崎の設計士さんには感謝です。
裏から見ると、ウチは横が細く、屋根の高さも普通なんですよ…
裏から見た隣のフリーフルさん