九州デンタルショー続き。マイクロ(ブライトビジョン篇)

超久々のデンタルショーだったので、久しぶりに会う知り合い、友達、業者の人と話してばっかりでグッズを見る時間があまりなかったのが悔やまれますが、マイクロ関連はチェックしてきました。

まず、ペントロン扱いの『ブライトビジョン』これは、完璧カールツアイスのpicoのパクリ版です。メイド イン チャイナ picoの完璧コピーと噂される物なので、個人的には中国製だろうが、なんだろうが、作りがしっかりしていて問題なければ、買おうかな〜と思っていました。

ブライトビジョンHPはこちら

そこで、いじくり回して来たのですが、まず基本のレンズ アポクロマート式でpicoと同じ物これは問題なかったです。picoと同じくよく見えます。

次にカメラ

内蔵カメラ版が展示してあったのですが、ペントロンさん曰く「内蔵カメラはソニー製です。」と言っていました。しかし、画像が悪い。内蔵カメラ自体の性能の問題なのかモニターの問題なのかよくわかりませんが、内蔵カメラ版はパスしたほうがよいと思います。外付けビームスプリッターのほうがいいでしょう。これはペントロンさんだけではないのですが、デンタルショーは製品のお披露目会、ユーザーにいいと思ってもらわなければなりません。ですが、マイクロのカメラに関しては、モニターを安いのですませたり、カメラがぼさかったり、調整がうまくいかなかったりして、「ん?」と思わせる展示の仕方が多く見られます。これはもったいないので、みなさん一日の長がある白水貿易さんに頭を下げて、カメラとモニターと調整のことを聞くか、自分で勉強しましょう。

マイクロユーザーとしては、ただよく見えるだけでなく、よく見えている治療の実際を記録にとって患者さんにアピールしたり、診療補助者に共有してもらったり、学会等で発表したりと、よく見える以外の付加価値を求めてきます。これをデンタルショーでアピールしないともったいないですよ。

アングルローテーション機構について

接眼レンズを傾けずに、対物レンズだけを傾けられる機構(後付けジョイント)があります。僕的にはpicoにモーラーを付けてスムーズに傾けられるpicoモーラーを使っていて、ひじょうに使いやすいのでこの事を聞いたら、すぐ「これはダメです。」と言っていました。なぜダメなのかつっこまなかったのですが、つけるとバランスが悪くなるのか、光量が異常に落ちるのか、動きが悪くなるのか、これは分かりませんが、何かあるのでしょうね。なので、ブライトビジョンのアングルローテーションはダメらしいです。(モーラーは特許をとっているのでパクれなかったのだ。)

カールツアイスOPMI pico with MORA のHPはこちら

ライトは?

最新版ですというLEDライト付きが展示してありました。マイクロにLED ライトはライカのNewマイクロが初めて付けたのですが、これが評判があまりよろしくない。画像が白飛びするので使えねーと聞いていました。そこで、ブライトビジョンLEDどれどれと覗いてみましたが、さすがに明るいは明るいです。画像はモニターが悪すぎて、白飛びやらなんやらわけわからなかったので、実際臨床で使ってみないと評価は下せません。ちなみにLED長寿命なのでペントロンさん曰く、7年ぐらいは持つとのことでした。「切れた時は?」と質問したら、自分で交換は無理で顕微鏡筒自体をペントロン本社に送ってもらって交換と言っていました。「おいおい、7年後の治療中切れたら、すぐに使えねーじゃん。それでいいのか?」と思いましたが、どうも7年後のことはあまり考えていない風でした。7年後にブライトビジョンの製造元が残っているかどうかわかりませんし、今は大手でも何かあるとすぐつぶれるし、そこは買った本人の自己責任になっちゃうでしょう。ちなみにブライトビジョンのハロゲン球は1個7、000〜8、000円と言っていましたので、これはツアイスより高いですね。(ツアイスは4,000円)

アームは?

マイクロは顕微鏡筒を支えるアームのバランスも大切で、これが悪いと臨床ですごくストレスを覚えます。さすがに、ツアイスのアームバランスはスゴく良く。それに慣れていたので、そこらへんもパクれてるかな〜と思いましたが、バランス悪い!いくら調整してもダメでしたね〜。

そのことを、ペントロンさんに言うと「だってツアイスの半額ですからね。」だって、やっぱり値段がただったんだ。


というわけで、総合評価はまちゃあき風に言うと

『星1つ半!』あげちゃいました。

値段が安いのは非常に魅力的で、結構売れてるみたいです。これはマイクロをどのように臨床に持ちいているかで、評価が分かれると思いますが、ウチみたいにほとんどすべての治療を顕微鏡を覗きながらやっている所では、ブライトビジョン使いにくいと思います。

反対に、日常臨床の20〜30%ぐらいしか顕微鏡使わないという所では、ブライトビジョンありですね。

ようは、どのような仕事をしたいのかによって選ぶマイクロも違ってくるということでしょう。

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